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SOHO体験談

取材日:2004.10
プロフィール
お名前 木口 ゆう子(P.N. ほのか凛) 木口ゆう子さん
屋号 ライティング工房 BD-egg
年齢 33歳
現在お住まいの市 横浜市
家族構成 子供3人(小3♀・年長♂・年中♀) 夫1人(^ ^)
職種 ライティング・Web管理・画像処理 など
仕事歴 SOHOスタイルとしては2年半
ホームページアドレス ビジネス http://www.bd-egg.com
子育て http://www.bd-egg.com/bd-eggs/

インタビュー
 
お仕事について質問します。
ライターというお仕事の魅力はズバリどんなところでしょうか。
 

自分が書いたものに、良くも悪くも誰かが反応してくれるという、一方通行ではないところに醍醐味を感じています。また、“見たい・聞きたい・もっと詳しく知りたい〜!”という私の好奇心を満足させ(^^)、視野を広げてくれるところも。

 
木口さんが「ライターになる」という自分の中の「これ」を見つけた方法、もしくはきっかけになった出来事などがあれば教えてください。
 

もともとかなりの活字中毒症。“文字”を見つければ読まずにいられない性分で、新幹線の窓から一瞬見える田んぼに立つ看板も、一字も見逃さないよう食い入るように読んでしまいます(笑)。
そんな私が出産したら、もちろん子育てマニュアルママに。隅から隅まで目を通していた某育児雑誌でママ記者募集があり、“空気の流れの止まった密室育児に風穴が開けられるかも〜! さらに子どもも雑誌デビュー!”とミーハーモードも手伝い応募。運良く採用されましたが、その業務内容は、毎回B4用紙7、8枚にもわたる質問へ答えるというハードな(^^)ものでした。
おかげで、自分のなかにあるものを外に引き出す(書く)という魅力に気づき、この活動が今の仕事の起爆剤となりました。

 
ライターへの道が開けていく転機またはきっかけになったことは どんなことでしょうか?
 

SOHOWORKネット”が主催する“ライターズメイト”メーリングリスト(以下ML)への参加が、ライターへの道を広げるきっかけとなりました(現スタッフ。参加当時は一MLメンバーでした)。現役ライター、ライター志望の方たちが集まるMLということで、ライターとして必要な生きたノウハウ、仕事へのきっかけを得ることができ、そしてなにより、かけがえのない仲間を得ることができました。
これは、どの職種にも言えることだと思うのですが、初めから“何が何でも仕事を!”と躍起になるより、自分が目指す職種を明確にし、それに関する情報が得られるサイト・掲示板・MLなどに飛び込んでいくことが、とても大切だと思います。
また、掲示板・MLは、コミュニケーションの場ですので、たくさんの人に自分のことを知ってもらうチャンスです。そこから信頼関係が生まれ、仕事につながったり、よき相談相手と出会えたりします。また、可能であれば、実際に顔が合わせられるオフ会やセミナーなどへの参加もおすすめします。顔を一度も合わせていないのと、たとえ一度きりでも顔を合わせているのとでは、その後のつながりが全然違ってきます。

 
ライターとしてこだわっていることは何ですか?また、子育て中、ライターを続けるのに必要なことはどんなことだとお考えですか?
 

何事にも興味を持って楽しみ、そこにどっぷりつかること。今吸っている空気も、今見ている景色も、今食べている料理も、こっちが爆発寸前の子供の口答えも、取り外して交換したいくらいひどい肩こりと腰痛も、それに興味関心をもってどっぷりつかれば、そのジャンルが自分のものになってきます。ライターの面白いところは、どんな経験も無駄にならないこと。
子育てというのは、がらっと自分の視点が変えられ、自分の中の幅を広げられる絶好のチャンス!…と日々子ども達の観察…いや子育てを楽しむようにしています(^^)。

 
ライターとして、どのようにスキルアップを図っていらっしゃいますか?
 

読む(調べる)・考える・書くを可能な限り実践すること。
例えばガイドブックの仕事を控えていれば、同じ場所を紹介しているガイドブックを複数冊読み、いろいろな表現方法を学び、参考にしたりします。
また、家族で遊びに出かけても、食事に行っても、買い物に行っても、“これはこう紹介したら面白い!”“これを突き詰めるとどうなのだろう…”と、仕事ではなくても考えるようにしています。さらに帰宅後に時間があれば『文字数○文字、で・ある調、です・ます調、子ども向けに、シニア向けに』などと、いろいろなバージョンの文章を書いてみるように心がけています。“せっかく書いたから、これいつかどこかで使えないかな〜?”と野望を抱えつつ…(笑)。

 
SOHOとしてお仕事を始める際、大変だった事、また良かった事などありましたら教えてください。
 

SOHOを始めた当初は、一番下の子がまだ24時間一緒の日々だったため、時間のスケジューリングが大変でした。日中にまとまった時間がとれず、納期が迫っていたときには、“ナポレオンにも勝てるかも〜!”というくらいの睡眠時間の日々。ただ、始めたばかりで燃えに燃えていたせいか(今も、燃えています!フォロー…)、それほど苦にならず過ごせました。
ただ、仕事が軌道に乗れば乗るほど、家族の協力なくしてSOHOスタイルは成り立ちませんでした。ぶつかり合いながらも、改めて家族の存在、コミュニケーションのあり方についてみんなが(特に夫婦)真剣に考え、話し合い、しっかりと向き合うきっかけにもなりました。

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子育てとの両立についてお聞きします。
木口さんは3人のお子さんお持ちですね。
子育てとの両立はどのようにされていますか?
  SOHOというスタイルを選ぶ理由は様々だと思いますが、私は、子どもの成長を見守り続けたいから、SOHOスタイルを選びました。
ただ、SOHOを始めた頃は、やる気と熱意ばかりが先にたち、自分が抱えられる量も把握しないまま、依頼されれば請け、募集告知を見れば応募し、何日も徹夜が続くということもありました。もちろん、家の中は散乱し、子ども達の話もまともに聞くことができません。私の笑顔が消えたのと比例して、子ども達の笑顔も段々少なくなっていきました。
私がクリスマスエッセイ大賞をいただいた作品にもその頃のことを書きましたが、そんな本末転倒状態に“今日は一日子ども達のために過ごそう!”と心に決めて実行。そのときに見た子ども達の表情や言葉に“このままじゃいけない!”と、再度初心に戻り、これからのスケジュールを立て直しました。
一番下の娘が小学校高学年になるまでは(後5年…)欲張りすぎず、スケジュールに“遊び”の部分を持たせるように…。そして、いろいろな時間をごちゃ混ぜにせず、時間割のように、仕事タイム・家族タイムにメリハリを持たせることを決めました。
まだまだ何が起こるか(何を起こすか^^)わからない子ども達。予期せぬ出来事が起きたときは、“遊び”の部分で調整し、どうしても“遊び”だけでは足りないときには、家事に目をつぶります(笑)。

SOHOは、基本的にすべて自分で責任を負わなければいけないスタイルな反面、その時々の状況に応じて、自分で調整が可能なスタイルです。もちろん、請けた仕事を“やっぱり、や〜めた!”は言語道断ですが、そのときの状態と相談し、請けるかどうかの選択は自由です。もちろん、断れば次の仕事がこないかも…というシビアな世界でもありますが、今、何が大切なのかを自分なりに見極め、対応していけるスケジューリングをすることが、両立する秘訣だと思います。
 
打ち合せの日にお子さんが熱を出した時はありますか?その時、どうされましたか?
また、もしそうなったらどちらを優先されますか?
 

打ち合わせは、メールや電話、FAXでのやりとりが主なので、打ち合わせより取材で外出することが多いです。
今まで、子どもが熱を出してということはありませんが、1度だけ、どうしてもキャンセルしなくてはならない事態になったことがあります。そのときは、クライアントに相談し、同意を得て、知り合いのライターさんに代わってもらいました。
一度請けた仕事は最後までやり通すのが基本です。しかし、子どもの熱に限らず、可能な限り手を尽くしてもどうしようもないアクシデントが起こった場合は、できるだけ早い段階でクライアントに相談し、支持を仰ぐようにしています。

 
お子さんの預け先を、保育園ではなく、幼稚園にした理由は何ですか?
 

SOHOを始めた時には、すでに長男は幼稚園に在籍(当時年少)していたので、次女も必然的に幼稚園になりました。
ただ、長男の入園願書を出す頃に、おぼろげに何かを始めようと考えていたので、時間にゆとりのある完全給食、いざというときの延長保育が利用できる幼稚園を選択しました。
仕事ボリュームによって延長保育も利用でき、幼稚園ママとのお付き合いも仕事の活力となっているため、(^^)、幼稚園に通わせることで不都合を感じたことはありません。

 
客先などお仕事の場にお子さんを連れて行くことはありますか?
 

親子向けのガイドブック取材が多いので、取材現場では子供のほうが主役です。それ以外の取材、打ち合わせに子どもを連れて行ったことは、今のところありません。
ただ、SOHOワーカーの友人は、打ち合わせなどに子連れで行っているようです。出産前から付き合いのあるクライアントということが大きいのでしょうが、子連れでも可能な場合には、彼女のように連れて行けると、もっともっとママSOHOワーカー活躍の場が広がっていいな〜と感じています。

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ライフスタイルやこれからの夢についてお聞きします。
本をたくさん読まれるとの事ですが、月にどのくらいの本を読まれますか?
また、その時間はどのようにして捻出していますか?
  請けた仕事のジャンルの本は、最低でも2冊は読みます。ただ納期がタイトな場合は、ネット資料を読み漁ります。場所も時間ももちろん選びません。打ち合わせや取材にでかける電車やバスの中だったり、ときにはトイレだったり…。
プライベートで選ぶ本は、最近あまり読めていませんが、それでも興味を惹かれた本には手が伸びてしまいます。我が家には食べかけのお菓子のように、読みかけの本がたくさん本棚に並んでいます(^^;)。
 
自宅以外の場所で仕事をなさることがありますか?もしありましたら、おすすめの作業場などを教えてください。
  取材以外、自宅以外の場所で仕事をしたことは今まで一度もありません。
ただ以前、取材数も大量、納期もタイト、文章技術もかなり高度なものを要求された仕事を請けたとき、連日徹夜が続き、ボロ雑巾のようになっていく私を見かねた主人が、まんが喫茶を利用し、インターネットで資料を検索し、情報収集。その情報を私のPCにメールで送ってくれました。
今どきのまんが喫茶は、低料金でサービスもよく、集中できるとか…。いつか、利用してみたいと思っています。
 
これからの「夢」は何ですか?
また、その「夢」実現のために、何かされていることがありますか?
  歌って弾けるカリスマ育児ライターになること! …は冗談で(半分本気だったりします^^)、やはり“育児”“子ども”に関するジャンルを極めたライターになりたいですね。フードやテーマパーク、人物取材なども好きなのですが、9年前、それまで生きてきた自分の中にはなかった“母”という部分が生まれ、子どもの幸せを強〜〜〜く願うようになりました。どの子どもにも心安らぐ居場所があり、心からの笑顔を輝かせられる世界への一端が担える情報発信、活動ができたらいいな〜と思っています。またそのなかで、自分自身が練られ、いろいろな意味での余裕、成長ができたときは、里親になりたいという夢も密かに温めています。
インタビュー主旨とは違ってしまうかもしれませんが、“恵まれない子ども達”という言葉が私はどうしてもしっくりこないんです。子どもは恵まれていて当たり前の存在です。恵まれるか、恵まれないかは、大人が作り出している…。その現実を重く受け止め、もっともっと当たり前に“人類みな兄弟”となる日を夢見ています!
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SOHOの先輩としての木口さんへ質問します。
SOHO初心者へひとこと、よろしくお願い致します。
 

SOHOは、その仕事が好きなだけではできませんが、その仕事が好きでなくては続きません。

このワークスタイルは、基本的に請けた仕事を全部1人で責任を負い、納期までは連日の徹夜も辞さない、精神的にも肉体的にきつい仕事が少なくありません。
また、実績が少なく作業に慣れない頃はとくに、報酬も、時給に換算したら悲しくなってしまうほどかもしれません。そんな状態で、仕事が嫌で嫌でたまらなければ、絶対長くは続きません。まずは、自分が選んだ職種が、どんなにきつくとも楽しめる気持ちが残るかどうか、一度自分自身に問いかけてみてください。
なんだかSOHOワーカーは、芸人さんによく似ていますね。最初はまったく利益にならなくとも、自分の好きな道を突き進み、貪欲に自分の技術を磨き続ける。そして、誰にも負けない自分のテリトリーを作り出し、それに見合う地位や報酬を得る。現状だけを見て即断せず、自分を信じて努力し、長い目で見ていくことが大切なのかもしれません。

また、余裕がでてきたら、他の職種にも手を広げてみることもおすすめします。全く異業種と思っていたものが、意外とお互いに通じるものがあったり、どちらの職種も同時にステップアップできたりすることがあります。この発見、けっこう快感ですよ。
1つの道をみつけたら、その道を太〜くし、自分の幅も太〜くしていけたらいいですね。


【スタッフより】
木口さん、お忙しい中、インタビューにお答えくださりありがとうございました。
新幹線の窓から見える看板の字を読む、というのは驚きました!木口さんの活字好きのすごさが伝わってきます。
また、「何事にも興味を持って楽しみ、そこにどっぷりつかり、そのジャンルを自分のものにする。」というお言葉には、自分にとってのマイナスをプラスへ転換する木口さんのパワーを感じました。日々、「時間がない。うまくいかない。」とマイナス面ばかりを考えていた私は反省しきりです。
これからSOHOを目指す方や「SOHOでやっていけるのだろうか?」と悩んでいる方には「どんなにきつくてもその仕事を楽しめますか?」というメッセージを自分に問いかけ、考えてみると良いかもしれません。(NOKO)

木口さんのお仕事の実績
http://www.bd-egg.com/achievement/achievement.html

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