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SOHO体験談

今回のインタビューは、テープ起こしでご活躍中の若林作絵さんです。
ただ言われたことをこなすのではなく、この仕事のもつ意味を問いながら、よりレベルの高いものに仕上げる、若林さんの仕事に対する姿勢や意気込み、などをお聞きすることができました。
テープ起こしだけでなく、全ての業種の方にも参考になるお話です!

取材日:2005.7
プロフィール
お名前 若林作絵(わかばやしさくえ) 若林作絵さん写真
屋号 さくさく堂
生年月日 1964年7月6日
現在お住まいの市 横浜市
家族構成 ご主人、小6男、小2女
職種 テープ起こし
特技 早打ち、鋭い視点
趣味 フラメンコ
ホームページアドレス 業務案内  http://home.catv-yokohama.ne.jp/uu/saku2-do/
ブログ  http://plaza.rakuten.co.jp/saku2do/

インタビュー
 

「テープ起こし」を始めようと思ったきっかけを教えてください。

 

学校を卒業し就職してから、結婚後も30代に育児休暇を2回取っただけで、ずっと仕事を続けてきました。
復職してからまわりを見ると、同期の男性陣はそろそろ昇進する時期になっているんですね。その時期に2年間休むということは大きなブランクが空いてしまうことになり、このままこの会社にいても昇進は望めない、と感じました。

また、会社への往復2時間、就業時間7時間、休憩時間1時間の合計10時間を毎日続けていくと、自分の時間が全く取れないことに気がつきました。

ちょうどその時期に体を壊し入院。退院してから「つらくなったら横になれる仕事、在宅でできる仕事をしようと」と思い、転職を考えるようになりました。

1999〜2000年の間に会社へ勤めながら通信講座でテープ起こしを受講し、「これならやっていけるかも」と感じました。そして、速記事務所の外部スタッフとして転職。
金曜日まで前の会社で働き、翌週の月曜日には次の会社で働いていましたね(笑)。

そこには、毎日片道1500円の交通費をかけて通っていました。
(外部スタッフなので、交通費は無し)
事務所ではテープを起こすとすぐに校正が返ってくるので、とてもよいOJT(※)を受けることができたと思っています。今でもその事務所には感謝しています。

4ヶ月ほど経った頃、「そろそろ在宅でもできるかな」と思い、在宅での仕事へと移りました。

現在、テープ起こしを始めてから4年経ちましたが、仕事の量はお世話になった事務所からが半分、残り半分がグループや紹介での仕事を請けています。

※OJT…On the Job Trainingの略
職場の中で、業務を遂行しながら、仕事に必要な知識・技能・技術・態度をレベルアップしていくこと

 
まったく未知の世界の内容のときは、どのように対応されるのですか?
やはり専門書などを読んだり、勉強をされるのでしょうか?
 

ほとんどの仕事が未知の世界です。
納期が長いときは、図書館へ通って調べることもあります。図書館へ行ったからといって給料が増えるわけではありませんが、質の良い仕事をするために通っていました。
納期が短いときは「goo辞典」です(笑)。
おかげさまで語彙数も1〜2万は増えました。

大人数が代わる代わる話す会議などで話者を聞き分ける時は、その話の流れを読み取り、「多分このセリフは、A氏。次はB氏。」としていきます。登場人物にキャラクターをつけるときもありますね。
クライアントのほうで進行表をくれるときもあるので、それを参考にしたり、会議を直接聞きに行くときもあります。

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若林さんの仕事のスタンスは…?
 

仕事をするときはテープの内容の目的と、起こしたものがその後何に使われるのか、必ず聞きます。仕事の前後が見えているのと見えていないのとでは、全く出来上がりが違うからです。

仕事のやりがいというよりは、その人の為に仕事ができるのが楽しい、人の役に立っていることがうれしいです。そして「この仕事はさくさく堂さんでないと」と頼まれたらこんなにうれしいことはないですね。

でも、仕事はつらいですよ〜!
よく「自分が生き生きと生活するための仕事をしたい」という話を聞きますが、仕事でそれを実現しなくても他で実現することはできると思うんですよ。
私は仕事を生活の中で高いポジションにはしたくはないんです。
仕事がつらいのは当たり前です。仕事をするのはお金を稼ぐためです。仕事だけに生きがいを求めるのは私は違うと思っています。
私は在宅で仕事を始めてから週1でフラメンコを習うようになり、今はそれが趣味になっています。

 
メルマガやブログなどネットでの広報をとても意欲的になさっていますが、その意図は?それぞれ、何故はじめようとされたのですか?
 

メルマガを発行しようと思ったのは、他のテープ起こしさんとの差別化を図るためです。
“テープ起こし”をさがしているクライアントに、数ある同業者の中から「さくさく堂」を選んでもらうためには、「若林作絵」という人間がどんな人物か知ってもらうためには、メルマガはよい媒体だと思ったからです。

現在はメルマガからブログへ移行しつつあります。
メルマガは公式のイメージがあったのですが、ブログだとまた違うことが書けるかな、と。
勘というか、思いつきだったのですが、書いてみたら続けることができたので。

 
子育てとの両立は、どのようにされていますか?
 

働き始めてから今まで、保育園、学童保育にお世話になっているので、実は子育てはあんまりしていないんですよ(笑)。
でも、同じ働くママたちとはお互いに助け合ってきました。
お迎えに間に合わない人がいれば、その人の子どもも一緒に引き取り、我が家でご飯を食べさせたりお風呂に入れたりしたこともあります。自分の子どもだけでなく、みんなで一緒に育てる、という感じです。

以前、私が入院したときも、お見舞金より今晩のおかずを持ってきてくれる友人ほどありがたいものはなかったです。

 
テープ起こしを目指している方にメッセージがありましたら、よろしくお願いします。
 

初心者の方は、はじめから原稿をチェックする側にはまわらないほうがいいです。他人の原稿をチェックしていくと、簡単に聞き間違いやスペルミスなどを発見することができます。ミスをどんどん見つけていくと、自分は起こしたことがなくても、できるような感覚になってしまうのです。

まずは実際のテープをたくさん起こして、たくさん原稿を見てもらって、たくさんの恥をかいてください!それをなくしては上達の道はありません。

原稿を見てもらうと次々に赤がつくんですよね。それを見るのはとてもつらいのですが…。でも上達していくと赤もだんだんと減っていきます。

まずはたくさん恥をかくことです!

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【スタッフより】

実はインタビューの日は若林さんのお誕生日でした!貴重なお時間をありがとうございました!

とっても気さくな若林さん。ですが、仕事への思いは在宅であろうとなかろうと「仕事は仕事。つらいのは当たり前です。」とのセリフに、日々「子どもが…、時間が…」と口走ってしまう私は反省しきりでした。

テープ起こしはただ起こすだけでなく、時には編集しながら起こすこともあり、簡単そうに見えても実はハイレベルの作業です。憧れだけでは続かないのではないでしょうか。

これからはじめようと思っている方はぜひ、若林さんのブログで研究してみてください。テープ起こしのテクニックが惜しげもなく公開されていますので、テープ起こしをされている方は要チェックです!(NOKO)

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